企業法務とは何か

企業法務という言葉、今では企業内外でよく聞くものとなりました。
しかし、この企業法務という考え方自体が今のように根付いたのは、それほど昔のことではありません。
少なくとも戦前においてはこのような仕組みは存在しておらず、戦後数年経って初めてようやく仕組みが成り立ってきた、と考えて良いでしょう。
初めは物産業者が取引上の問題が発生しないように、ということで始めたものであったのが、今では様々な要因によって大企業はもちろん、中小企業においても必要なものへと変わりました。

では、そもそもこの企業法務、というのはどのような意味を持っているのでしょうか?企業内における法務活動をする、という単純な意味ではなく、より重要な意味がこの言葉には含まれています。
それは「経営上必要となる法律知識について、法倫理を前提として確立し、組織的に実行できる体制を作ること」にあります。
法務担当者だけが、法務を理解しているのでは企業法務としては50点以下でしょう。
重要なのは、そのことが会社全体に共有されており、一人ひとりが法務の重要性について把握していることです。
その上で、問題が発生しないように、あるいは発生してしまった場合について隠蔽するようなことがないように、徹底した組織づくりが求められていくことになります。

では、この先ではより具体的にどのような方面において企業法務が重要であるのか、ということについて紹介します。
問題となる前に、考えておきましょう。